【1】男性従業員が、育児休業を取得するとき
使える助成金は?
両立支援等助成金の「出生時両立支援コース」
があります。
これは、男性従業員が育児休業を取得した場合に
助成されるものです。
男性の育児休業休暇取得率が伸び悩んでいるの
を後押しするためか、比較的、取り組みやすく、
助成額も高く設定されています。
【2】どのようなことをすれば対象になるか?
①男性が育児休業を取得しやすい職場風土作り
のために、育児休業制度の利用促進のための
資料等の周知や育児休業取得の勧奨などの
取組みを行うこと
②男性が子の出生後8週間以内に開始する
連続5日以上の育児休暇を取得すること
(所定休日を含めて5日で可)
【3】いくら助成してもらえるの?
原則として下記の金額です。
取組・育休1人目 57万円
育休2人目 14.25万円
ただし、後述(4)の「生産性要件」
を満たすと助成額が割増され、
取組・育休1人目 72万円
育休2人目 18万円
※支給対象は、1年度1人まで
【4】生産性要件とは?
直近の会計年度における「生産性」が
3年前と比較して6%以上伸びている
場合に要件を満たします。
「生産性」は、営業利益等(所定項目あり)
を雇用保険被保険者数で割ります。
【5】手続きの流れ
①職場風土作りの取組を行う
②自社の育児休業規程に従って、
連続5日以上の育児休業を取得させること
③育児休業取得後、2ヶ月以内に申請
※事前に計画の提出等は必要とされて
いませんが、申請までに、一般事業主
行動計画の届出・公表及び育児介護休業規程を
最新の法改正に従った内容に規定しておく
ことが必要になります。
【6】育児休業取得の促進について
男性の育児休業取得について、最近、報道でも
度々目にしますが、なかなか取得が難しい面
もありますが、
男性の育児休業取得の実績があると、
働きやすい職場として、求人等でアピールも
できるかと思います。
育児休業給付金の申請を行うのはもちろん、
助成金で、ご本人にお祝い金等として一時金を
支給するようにすれば、収入の面からは、
取得しやすくなるでしょう。
自社の育児休業について、通常は無給と定めて
いることが多いと思いますが、良かれと思って
この育児休業を有給で与えてしまうと
助成金の対象外になってしまいますので、
要注意です。
もし、ご不明な点ありましたら、
お気軽にお問合せください。
小栁人事労務サポート