平成29年4月から開始された「人材開発支援助成金」は、
旧キャリア形成促進助成金の名称・内容が変更されたものに
なります。
(1)訓練関連
若年労働者の訓練、技能承継等の訓練、グローバル人材等の訓練が、
「特定訓練」とされ、助成額が高くなっています。従来、訓練時間が
20時間以上必要だったのですが、10時間以上の訓練でも対象になる
ことになりました。それ以外の「一般訓練」は20時間以上が必要です。
(2)制度導入関連
セルフ・キャリアドッグ制度、教育訓練休暇制度、技能検定報奨金
制度等の制度を導入した場合が対象になります。
(3)助成額
原則として、下記の①になります。
だだし後述する「生産性要件」を満たす場合には、助成額が割増され、
表②のようになります。
〈①〉
特定訓練 賃金助成 760円/時間 経費助成 45%
一般訓練 賃金助成 380円/時間 経費助成 30%
制度導入 47.5万円
〈②〉
特定訓練 賃金助成 960円/時間 経費助成 60%
一般訓練 賃金助成 480円/時間 経費助成 45%
制度導入 60万円
(4)生産性要件
直近の会計年度における「生産性」が3年前と比較して
6%以上伸びている場合に要件を満たします。「生産性」
は、営業利益等(所定項目あり)を雇用保険被保険者数で
割った数字で表します。
(5)注意事項
計画届の提出について、今年10月から、1か月前の提出期限が
厳守されることになっていますので、早めに準備を進めましょう。