労災保険では、業務災害と通勤災害がカバーされ、主な給付として下記のようなものがあります。
・療養(補償)給付…労災指定病院での診察や治療、手術、薬剤などや、労災指定病院以外にかかった場合の費用などの給 付
・休業(補償)給付…療養のための休業期間の所得を一部保障する給付
・傷病(補償)年金…傷病が1年6カ月経過後も治らず、その状態が傷病等級1~3級に該当する場合に支給される年金
・障害(補償)給付…傷病が治った(治療の余地がなく症状が固定化した)ときに、障害が残った場合に障害等級1~14級 に該当する場合に支給される年金又は一時金
・遺族(補償)給付…死亡した場合の年金又は一時金
・葬祭料(葬祭給付)…葬祭を行う者に対する給付
・介護(補償)給付…重い障害がある年金受給者が介護を受ける場合の給付
・二次健康診断等給付…定期健康診断等で一定の項目に異常の所見がある場合に行われる精密検査や保健指導等の給付
会社として、労災はなるべく起こさないように日常業務からの危険要因除去、安全行動の啓蒙などに取り組みたいものですが、起こってしまった場合には、速やかに労災保険の手続きをとって従業員が安心して治療に専念できるようにしたいですね。