【１】パートさんの労働条件
通常、パートさんとは、就業時間や
賃金などの労働条件について、
個別の雇用契約書等で定めているか
と思います。
パートさんも、労働基準法等の
労働諸法令の適用を全面的に受けますので、
個別の雇用契約書に定めていないことに
ついては、法令上決まりがある場合は、
当然それに従うことになります。
【２】パートさんにも
就業規則が適用される？
就業規則は、
すべての従業員に対して適用されます。
もし、パートさんについて、
正社員と異なる労働条件を定める場合には、
そのことを就業規則によって明示する必要
があります。
具体的には、就業規則中にパートさんに
関する特別規定を作ったり、
正社員の就業規則とは別にパートさん
のみに適用される就業規則を
別途作成しておく必要があります。
【３】パートさんに正社員と
同等の労働条件が必要になる場合は？
正社員用の就業規則しかなく、
前述のようなパートの就業規則や
特別の規定、除外等が無い場合、
パートさんにも正社員用の就業規則が
適用されてしまいます。
正社員用の就業規則が適用された場合、
パートさんの個別の雇用契約書で
その正社員用の就業規則に定める
労働条件に達しない労働条件を定め
ていたとしても、
正社員用の就業規則に従わないと
いけなくなります。
例えば、
慶弔のときなどの有給特別休暇、
賞与、退職金の規定など、
法以上の待遇を会社が就業規則に
独自に定めている場合、
パートさんとの雇用契約書では、
無しと定められていたとしても、
正社員の就業規則に規定があれば、
パートさんにも適用される可能性
が高くなります。
パートさんと正社員で労働条件が
異なる場合には、別途パート就業規則
の作成をしておくことをお勧めします。
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