再入社(リターン)雇用制度

 一旦会社を辞めた退職者が、再入社できる制度を導入する企業が増えてきていますね。転職や中途採用がごく一般的になってきた現在では、企業側としては、まったく能力の読めない新しい人を採用するよりは、自社の社風や勤務実績もわかっており、安心感があるかと思います。
 再入社制度を作る際には、トラブルを未然に防止するためにも、再入社の要件を明確にした制度を作り、よく説明することが大事です。使用者側としては、応諾の自由を有し、同一処遇になるとは限らないことなどを明記しておいたほうがよいでしょう。また、再入社を希望する場合には、6カ月以上前に申し出ることを要件とするなど、転職先で退職届を出す前に通知してもらう仕組みにしておいたほうが、トラブルが避けられます。競合他社に転職して、再入社した場合、ただちに違法とはなりませんが、営業秘密の問題も出てきますので、このあたりも明確にしておいたほうがいいでしょう。

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