採用選考に実技試験を行う場合、注意点は?

【1】実技試験の実施は有用

採用選考にあたって、
適格性を判断するため
一定の時間を設定して、
実際に仕事に当たらせて
仕事ぶりを見るというような
実技試験を行う場合があります。

このような実技試験を行うことは、
応募者の技術や適性等を見極めるのに
有用な選考方法だと考えます。

【2】どのようなトラブルが考えられる?

「実技試験」の内容が、
通常の仕事内容と全く同じであったり、
実技試験の時間が長い等の場合、

「業務」を行っていると思い、

・雇用されたと勘違いする
・その時間分の賃金を請求する

というトラブルが起こりえます。

①あくまで試験であること、
②「業務」でないので、
賃金が発生しないこと
③「業務」でないので、
ケガ等に労災保険の適用はないこと

を応募者に理解していただいて
から実施することが重要です。

採用選考の課程を説明する際に
①~③の内容を書面にして、
本人に確認の署名をもらっておく
ようにおすすめしています。

労災の適用がないので、
万が一のケガ等に備えて、
民間保険でカバーできるように
しておいたほうがよいでしょう。

インターン等の場合にも
同じようにあてはまります。