社員紹介制度について 

社員紹介制度は、
社員から友人や知人を社員候補者として紹介してもらい、
その方が入社した場合などに、
報奨金等を支払うような制度です。

従来から社員つながりで採用するようなことは行われていますが、
採用コスト削減につながり、
マッチング率や定着率が高いことから、
採用方法としては、優れているといえます。

現在、人手不足感が特に強い業界では、
人材紹介会社に依頼したり、求人広告を出しても、
かなり採用が難しくなってきています。

採用費用だけは増加の一途ですので、
社員紹介制度のルールを決めて運用したいと
いう相談が多くなってきています。

 

この点につき、
労働基準法や職業安定法との抵触についてですが、
社員が大規模募集をかける等紹介業に近いもの
にならなければ、大丈夫ですが、
金銭を支払う場合は、賃金として支給
する必要があります。

 

ルール作りにあたってのポイントを挙げると。。。

①金銭の支給について、
紹介した社員のみ支給するよりは、
紹介で入社してきた社員に対しても支給するルール
のほうが好ましいかと思います。

紹介した社員にのみ支給というのは、
紹介するほうに少し後ろめたさが出てしまい、
逆に紹介しづらくなる可能性があるので、
配慮をしたほうがよいポイントです。

 

②支給時期について、
紹介で入社した社員が3ヵ月等一定期間の勤務実績が
できてからの支給が多いです。

紹介するにも、電話をかけたり、
会って会社や求人内容の説明したり等、
一手間ですので、この点に配慮して、
面接時や入社時のタイミングで経費程度
を支給するのもよいかと思います。

 

③報奨金の額について、
特に決まりはないので、
会社のその他の諸手当等を参考にしながら
実情に応じて定めることになります。
支給については、賃金規程等で定めます。

 

④求める人材像について、明確にしておく。
部署や任せたい業務内容を明確にするのは当然として、
会社理念を共有できる、変化対応できる、勤勉性など、
求めている人材像を明確にしておきましょう。

ミスマッチを防ぐためにも大事ですが、
意図しない人物が入社してきて、
紹介した社員が気まずくなってしまうような事態は
なるべく避けたいので、
社員が、適切な人材を紹介しやすいようにしておく
という視点からも大事なことと考えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメント

お名前

ウェブサイトURL

CAPTCHA