技能検定を、積極的に社員に受けさせているような会社にとって活用できるのが、技能検定合格報奨金制度導入に対する助成金です。助成金額は50万円です(昨年度から倍額になっています)。
この助成金は、その名のとおり、従業員に技能検定を計画的に受検(受験料は会社負担)させ、合格者に報奨金(金額は会社で自由に設定可能)を支給する制度を導入(就業規則に規定)し、実際に合格者に報奨金を支給した場合に支給されます。
技能検定は、その人の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度で、合格者は、技能士と称することができます。国のお墨付きですので、一級技能士など高レベルの社員がいることは、企業の技術力の高さ・信用等になり、他社との差別化にもつながります。
また、このような制度の導入は、社員の技能習得へのモチベーションアップや、人手不足が深刻化するなかで、人材育成に力を入れているということで、人材採用の面でも有利に働くと思いますので、企業にとってもプラスの面が多いと考えます。
技能検定は、建設関係、窯業・土石関係、金属加工関係、一般機械器具関係、電気・精密機械器具関係、食料品関係、衣服・繊維製品関係、プラスチック製品関係、貴金属・装身具関係、印刷製本関係、その他ウェブデザインなど、全部で127職種ありますので、活用できる業種・企業も多いと思います。
社員の技能向上の重要性を十分に認識し、社員教育に力を入れたいと思われている事業主がほとんどでしょう。このような助成金を活用する方法もありますので、ご検討されてみてはいかがでしょうか。