味の素が2020年度から1日の所定労働時間を1日当たり7時間とする方針を掲げたとの報道がなされていました。所定労働8時間が一般的ななかで、7時間は思い切っていますね。
同社は、20年に食品メーカーでグローバルトップ10入りを目指しているとのことで、グローバル人材の登用を進めています。そして、海外の優秀な人材は、日本の残業を前提とした働き方では、会社に定着しないとの危機感を強く持っていて、長時間労働是正に動き、社長や役員自ら率先して6時帰りをされているとのことです。
長時間労働は、健康面から長時間労働の弊害や人手不足が顕在化するなかで育児や介護など様々な制約があっても働き続けられる環境づくりなどの文脈で語られることが多いように思いますが、世界的な人材獲得競争でも不利に働くのですね。生産性の低い働き方に対して、手を打たずにただ漫然と現状維持をしているような会社は、そろそろ真剣に考えないと、ですね。